今年の夏至は、6月21日です。一年で最も昼が長いこの時期は、陽のエネルギーが最も強まる一方で、梅雨の蒸し暑さが本格化し、体には「湿気(湿邪)」と「暑さ(熱邪)」が溜まりやすい時期でもあります。
東洋医学の観点から見ると、この時期のダイエットは、単にカロリーを抑えるだけでなく、体内の余分な湿気と熱を排出し、消化吸収を司る「脾(ひ)」の働きを助けることが非常に重要です。
ここでは、夏至の時期におすすめのダイエット食材をご紹介します。

夏至のダイエット食材:湿気と熱を払い、代謝を助ける!
1. 体内の余分な水分と熱を排出する「利水・清熱」食材
高湿度と暑さで体内に水分や熱がこもりやすいこの時期に特におすすめです。

- きゅうり: 体を冷まし、利尿作用があります。サラダ、和え物、冷製スープに。
- 冬瓜(とうがん): カロリーが低く、水分とカリウムが豊富で、むくみ解消に効果的。煮物やスープに。
- なす: 体の熱を冷まし、利尿作用があります。煮浸しや焼きナスに。
- トマト: リコピンが豊富で抗酸化作用が高く、体を冷ます効果も。生食、カプレーゼ、冷製パスタに。
- ゴーヤ: 苦味成分が食欲増進を促し、体内の熱を冷まします。チャンプルーやサラダに。
- すいか、メロン: 水分補給に最適で、体を冷ます効果も高い果物。
- ハトムギ(ハト麦茶も含む): 利水作用が高く、体内の余分な湿気を排出する代表的な食材。ご飯に混ぜたり、お茶として飲むのがおすすめ。
- 小豆(あずき): 利尿作用があり、むくみ解消に。甘さ控えめの煮物やぜんざい、ご飯に混ぜても。
- とうもろこし: 利尿作用があり、食物繊維も豊富。蒸したり、茹でたりして。
2. 脾(消化器系)を助け、消化を促進する食材
湿気で弱りがちな胃腸の働きをサポートします。

- 生姜、大葉(しそ)、ミョウガ、ネギ: 香りの良いこれらの薬味は、胃腸の働きを活発にし、湿気の影響を和らげます。冷奴や麺類、炒め物などに積極的に加えましょう。
- 山椒、唐辛子(少量): 血行を促進し、体の巡りを良くしますが、摂りすぎは胃腸に負担をかけることもあるので注意。
- 発酵食品: 味噌、納豆、ぬか漬け、甘酒(温かくして)などは、腸内環境を整え、消化吸収を助けます。
- たんぱく質(消化の良いもの): 鶏むね肉、ささみ、白身魚、豆腐、卵など。筋肉量を維持し、代謝を助けます。調理法は、油を使わない蒸す、茹でる、焼くなどがおすすめです。
3. 食物繊維が豊富で満腹感を得やすい食材
ダイエット中の空腹感を抑え、腸内環境を整えます。
- きのこ類: しいたけ、しめじ、えのきなど。低カロリーで食物繊維が豊富。炒め物、スープ、炊き込みご飯に。
- 海藻類: わかめ、昆布、もずく、めかぶなど。ミネラルも豊富で、汁物や和え物に。
避けるべき(控えめにするべき)食材
- 冷たすぎるもの: アイス、冷たい飲み物の過剰摂取は、胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。
- 脂っこいもの、揚げ物: 消化に負担がかかり、体内に湿気を溜めやすくします。
- 甘いもの、精製された炭水化物: 血糖値を急上昇させ、脂肪蓄積を促します。
夏至の時期は、旬の食材を活用し、体を内側から整える「攻めのダイエット」がおすすめです。水分と熱を上手に排出し、軽やかな体で本格的な夏を迎えましょう!
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